前日は一日雨が降り、当日の天候が心配されましたが、夜中を過ぎたころには無事上がりました。特に寒さは感じず、道中の温度表示も3度と路面凍結の心配もありません。いつものように魚成さんと共に6時半に現場に到着します。他のメンバーも竿を出し初めており、皆ほぼ同じ時刻についたようです。不思議な事ですが、バスターズの定例駆除は本当に天候に恵まれることが多いですV(^0^)
。今日は早朝からメンバーが多いので、一列に並んで配置につきます。私も漁港の入り口付近のポイントをサエキさんと狙います。前回は早朝から入れ食いだったこのポイントですが、アタリはあるもののウキはなかなか沈まず、食い込みが悪いようです。何度か誘いをかけて、十分にウキを沈ませてからアワセをかけます。あがってくるバスは10cm代の小型のバスでした。横で釣っているサエキさんも同様です。まわりのメンバーを見渡しても、ほぼ同じような状態のようですが、船と船の間のポイントを釣っていた如水さんがやや早いピッチでバスを釣り上げています。型もよいようです。そのまま駆除を続けながら日が登るのを待ちます。少し離れたところで釣っている竹内さんが傷ついたバスがゆらゆらと泳いでいるのを見つけました。タモで掬い上げてみると30cm以上あります。こいつがその時点での最長寸でした(笑)。掬い上げたバスはかなり傷ついています。どうも一度陸に上げられたものの、水の中に戻ったようです。駆除をしていると、このような傷がついたバス、また傷口から白いカビの生えたバスを多く見ます。雑菌の繁殖しやすい夏には特に多いです
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ほどなく、日も高くなり暖かい日差しを感じる時間になりましたが、あまり状況に変化はありません。どうも前日の冷たい雨の影響が大きいようです。今日はなかなかの苦戦が予想されます。しかし来たからには可能な限り駆除しなくてはいけません。小型のバスをたくさん釣る作戦にでます。ときおり、20cm代のバスが混じってきますが、10cm代のバスを中心に数を稼ぎます。私の後方で、メンバーがさわいでいます。見ると、立てかけてあったサエキさんの竿の先についたままだったシラサエビを鳥が食べたしまった模様です・・・。暴れる鳥を傷つけないように捕まえます。なんとヒヨドリでした。ヒヨドリは雑食なので時には小型の水生生物も食べます。釣りには外道はつきもので、鳥とてその例外ではありませんが、30年以上の釣り歴を持つ魚成さんもこれには絶句。サエキさんは大物師ですが、同時にバスターズきっての外道の名手でもあります(笑)。幸い、針は口の横に引っかかっていたので、傷つけることなく放してやることができました(^0^) アタリが止まってきたので、如水さんが釣っているポイントの方に移動します。活性の低い日は、大型のバスは船の下に潜んでいることがあります。船の際を狙って竿を振り込みます。このポイントからは20cm代のやや型のよいバスがあがってきます。そうこうしているうちに正午が近づいてきました。天気はよいですが、強い風も吹き始めました。釣れ続く日はなかなかきりがつきませんが、今日はこの時間で昼食を取ります。
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一息ついてから、後半戦です。午前中、私が釣っていたポイントでブルーギルが何匹も釣れているようです。魚成さんとアライさんが二人で競うように釣っています。寒い季節になるとギルは夜明けと夕方にしか現れなくなりますが、今日は日中から出てきています。ギルのこうした振る舞いは、バスに比べて低水温に弱いことが関係しているようですが、まだよくわからない事が多いです。いずれにせよ、釣っても釣ってもバスとギルの二種類の外来魚ばかり釣れるのが今の琵琶湖の悲しい現実です。
3時ごろ、午前中の大物ポイントを魚成さんと狙います。少し前から入っていた魚成さんが入れ食いになっているようです。今日は午前中が厳しかったので、この時合いを逃しては大きな釣果は得られません。午前中に比べるとバスの動きも活発になっているようです。小さな前アタリから、ウキがゆっくりと水面へと潜っていきます。十分ためてからゆっくりと大きくアワセを入れます。右へ左へと走り回るバスをいなしながら水面に浮かせて、後はタモで掬います。今日は貴重な30cmオーバーのバスでした。おや?魚成さんが釣り上げたバスの口に別の針がかかっているのを見つけます。これは海釣り用の針です。犯人はバスターズにまず間違いありません(笑) 誰かがアワセ切れをしてしまったようですね。たくさん駆除をしていると針がかかったバスが釣れることは珍しい事ではありません。私も以前、のどの奥に大きなワーム針がかかったままのバスを釣り上げたことがあります。魚には一般に痛覚はないと言われているようですが、それにしてもバスの貪欲さには閉口するばかりです(-.-;) 沖を狙っているメンバーの方からも声が聞こえます。そちらでも食いがたっているようです。
午後5時も過ぎ、日も落ちてきました。集計のために駆除したバスを持ち寄ります。アライさんが、例のギルポイントで粘っているようです。すでに連続でギルが釣れているので、私がもうバスはもう釣れないだろうと見ていると、アライさんの竿が大きく曲がります。タモで掬いあげてみると、なかなかに型のよいバスではありませんか。この粘りには思わず拍手でした。
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午前中の食いが渋く、結果が気がかりでしたが、後半の追い上げで、バス 478尾(52.0キロ)、ギル 82尾(2.8キロ)、合計 560尾(54.8キロ)と、50キロオーバーの戦果となりました。全員の粘りの駆除が光っていた今回の駆除でした。また今日はハプニングも多く退屈しない一日でしたね。参加されました10名の皆様、お疲れさまでした。
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■ 駆除成果 |
参加人数 |
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10名 |
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ブラックバス |
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478尾 |
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52.0kg |
ブルーギル |
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82尾 |
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2.8kg |
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合計 |
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560尾 |
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54.8kg |
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