京都鴨川上流
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=== 外来魚バスターズ 定例駆除活動報告 2004年 3月号 ===


2004年 第5回定例駆除 3月14日 志賀・彦根方面 報告担当:だいけん
 春も近づいてきました。バスターズではすでに今年初のロクマルバスが駆除され、ブラックバスの産卵期の到来を告げています。

 今日は早朝から冷え込みました。道中の温度計はマイナス3度を示し、畑には霜柱が立っていました。今回も前回と同じ現場です。先月からバスの溜まり場となっているポイントを狙いました。ところが前回とは打って変わってアタリがありません。急な冷え込みで活性が落ちているようです。日が昇ればすぐに水温のあがってくる季節ですので、しばらく様子を見ながらの駆除となります。8時もすぎた頃には、ようやくぽつりぽつりとアタリが出始め、15センチほどの小バスが釣れはじめましたが、先月に比べると非常にゆっくりとしたペースです。

 水面近くを小さな魚が泳いでいるのが見えます。しばらく見ることのなかった在来魚です。オイカワのようでした。この魚が泳いだ後を、小さな黒い群れが水面に浮き上がってきます。水底に集まっていたバスが、在来魚を見て追いかけているのです。今日はバスがいないのかとも思いましたが、やはりそんなことはないようです。ただ、先月からの重点的な駆除の成果で、バスの個体数は明らかに減っています。在来魚が入ってきたのもそのためでしょう。バスが減れば、かならず在来魚が見られるようになります。




 今回も地元の中学生が駆除にきていました。しかも今日は7人と大勢です。うち二人の子はこれで4回目になりますが、手ほどきをしてやるとなかなか上手に釣っていました。

 暖かくなってきたので、今日はたくさんのバサーがきていました。しかし、ルアーでは誰も釣れてはいませんでした。今日は、我々の生きエビを使った釣りでもかなり渋いアタリです。この状態では、所詮は偽物の餌であるルアーで釣ることはまず無理な状況ででしょう。バス釣りに来ていた二人の少年が、バケツに入れてあったバスを羨ましそうに見ていました。その二人がこのバスを欲しいといってきたので、どうするのかと尋ねると、なんと写真を撮らせてほしいということでした。バスはちゃんと返してくれると約束してくれたので、この「借り物のバス」を手に持っている二人の姿を写真に撮ってあげました。ポーズをとって嬉しそうな二人、しかしちょうどその時、遠くからその様子を見た彼らの友達が、「自分で釣ってないやろー」と怒って二人を追いかけていました。大変愉快な一件でしたが、この異常繁殖しているバスが釣れず、羨ましがっている彼らをみて複雑な気持ちがしました。

 午前中には、朝日新聞の記者の方が取材に来られました。今日はあいにく食いが渋く、いつものようなたくさんの外来魚を見ていただくことはできませんでしたが、それでもバッカンに入っている何匹ものバスを見て驚いておられました。取材では、バスターズのこれまで行ってきた駆除活動や、その中で見てきた外来魚だらけの琵琶湖の惨状、時には現場でバサーと睨み合ってきたことや今も続く脅迫メールなどバス釣り関わる者達による卑劣な言動などについてもお伝えしました。また、いっしょに駆除していた中学生達も自分達の取り組みについて積極的に語っていました。駆除活動の様子はこの月間報告でお伝えしている通りですが、もっと多くの方にこの琵琶湖の現状を知っていただければと思います。


 午後からは別働隊が湖東へと渡りました。このポイントはまだバスターズが本格的に駆除をしていない場所でしたが、ここ10日間くらいの事前偵察により、中型から大型のバスが集中的に釣れている事が解かっています。ある程度の頭数を揃えて駆除を試みるのは今回が初めてで、6人のメンバーが午後2時頃より現地に入りました。休日という事もあり、付近には親子連れ、グループ、カップルなどのバサーが多くいました。

 間を置かずバスが釣れてくるのですが、サイズは良く、平均25〜30センチのバスで水温が高いせいもあり、食い込みが早いです。 バサーの冬の釣堀と言われるだけあり、釣れて来るバスの皮膚の損傷は酷く、10〜15%の高い確率で何らかの傷を負っているバスが釣れてきます。経験に無いほど高い率です。一番酷かったのは、最長寸50センチを超えるバスの下顎が真っ二つに裂けていたことです。大きいバスのあの硬い下顎を裂くのは容易なことではありません、ルアーフィッシングのフックの恐ろしさです。口が1/4ほど欠損している魚などは特に珍しくありませんでした。


 夕方からまた一段と魚が活発になり、食いも一段と良くなります。あちこちで鵜が潜ったり浮かんだりを繰り返し、また大型の鯉や種類のわからない魚が大きな波紋を作っているのが見えます。その頻度たるや異様な雰囲気を醸し出しています。更に釣れて来るサイズが上がり、40センチを超えるバスが多くなります。夏場の魚のように、非常に引きが強い上、浅場と言う事もあり、右に左に良く走ります。針を飲むケースが多く、ハリスがすぐに白くなり強度が落ちていきます。ハリスを簡単に切っていく物も現れ、魚の活性が高い事が見て取れます。この日は日没6時過ぎまで釣れ続け、180匹余りで60kgを超えるという大成果でした。バスの平均は30センチ程度の型揃い、短時間でしたが一人平均10kgを駆除できました。


 今回は、湖東の別働隊の活躍で、久しぶりに70キロを超える戦果をあげることができました。この時期に越冬中の産卵前のバスを駆除していきたいと思います。本日ご奮闘いただきました9名の皆さんと中学生の皆さん、そして取材に駆けつけていただきました朝日新聞記者のSさん、ご苦労さまでした。

■ 駆除成果
参加人数 11名
ブラックバス 373尾 71.7kg
ブルーギル       41尾    5.8kg

合計 414尾 77.5kg

ブラックバス最長寸 52cm
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2004年 第6回定例駆除 - 3月28日 志賀・彦根方面 報告担当:だいけん
 今回は前回大型・中型バスが大量駆除された湖東へ本隊を移しての駆除を行いました。

 寒かった季節もようやく終わりを告げようとしています。早朝は少し寒かったものの、今日は天気もよく、少し暑いぐらいです。この現場は個人駆除も含めると、すでに200キロ近い駆除量があがっているブラックバスの非常に多い場所です。サイズも30センチ代から50センチまでと大きいです。ここは水温が年間を通して高く、周辺の魚にとっては絶好の越冬場所となっているようです。この時期を利用すれば集中的な駆除が可能です。


 7時頃現地に着くとすでに他のメンバーが駆除を開始していましたが、今日はまだほとんど釣れていませんでした。ポイントは藻穴を狙います。八時半も過ぎた頃、ようやく竿が大きく曲がります。バスはなかなか粘りを見せ、すぐに水面へはあがってきません。釣れたのは40センチのバスでした。サイズの割には引きが強いものでした。このポイントは流れがあるので、ここで過ごしているバスは泳ぐ力が強いようです。

 突然、水面に無数の小さな波紋が現れ始めます。小魚の群れのようですが、魚の種類まではわかりませんでした。ここは隠れ家となる藻が多く、在来魚もたくさん見られます。


 その後も40バスが次々と釣り上がってきます。腹の膨れたものも多く見られ、産卵を控えている個体です。バッカンの中で大きな体を横たえています。ここしばらくの個人駆除の時に比べますと、今日はどうもアタリが少ないようです。付近を見て回りますと、水底でバスのつがいがベアリングをしているのが確認できました。すでに産卵が始まっているようです。産卵がはじまると餌をあまり追わなくなるので、アタリが少ないのはそのせいかもしれません。少し早い春の到来といったところでしょうか。また、バスがオイカワなどの小魚を追う姿も頻繁に見られました。海のスズキでも、イワシが出てきてそれを追うようになるとエビにはなかなか喰いつかなくなることがあります。このような時には、刺し餌にならない細かいエビを定期的に撒いておきます。やがて来るであろう「時合い」に備えて、型と活きの良いエビは「勝負エビ」として温存しておきます。


 今日は天気がよく、バサーをはじめ、実に多くの家族連れが来ていました。ヘラブナ師も来ていましたが、ほとんどがルアー釣りをしています。しかし、見ていますとこれだけの数の釣り人がいるにも関わらず、ほとんど誰も釣れていませんでした。ルアーを投げて、手元に手繰り寄せるという動作を、ただただ延々と繰り返しているだけのように見えます。釣りを楽しむスタイルには色々あってよいのであって、決してそれを否定するものではありませんが、どんな釣りでも、釣れない釣りは決して楽しいものではありません。ブラックバスのような在来生物を脅かす外来魚をわざわざ密放流してまで、こんな釣りをすることに、いったいなんの価値があるというのでしょうか?!釣りに使うルアーやバスロッドも決して安価なものではありません。

 日本では、古来から多くの魚が釣りの対象とされ、その多くの釣法とともに生活と密着した魚の文化が発達してきました。それは日本の文化の根幹をなす要素の一つといえると思います。様々な要因でそうした魚が失われていくことは、それに伴う文化を失うことでもあります。バス・ギルをはじめとする侵略的外来種もまた、それらを奪うものです。自然の営みとともに発達してきた日本の文化にとって、それは重大な影響となって現れるでしょう。これまで日本で展開されてきたバス釣りは、在来の釣り文化、内水面の文化を侵略するものです。在来の自然を破壊し、食いものにしてきたこの商業行為を、この活動を通じて糾弾していきたいと思います。


 昼を過ぎてからは、しばらくアタリが遠のいていましたが、日暮れになって再び釣れ始めます。待っていた「時合い」が来ました。40センチ代のバスがタモで掬われていきます。活性が高いのは、バス・ギルだけではないようです。強い引きの後、長細い魚体が水面に現れます。46センチのカムルチーでした。元祖外来魚ともいえるカムルチーですが、たくさんの駆除活動の中でもまれに見られる程度です。同じく、細長く、黒い姿をしているナマズが見られました。40センチでした。ナマズもエビを使っているとよく釣れます。他には、30センチのコイとオイカワが見られました。今日は、いつもとは違う五目釣りの様相でした。何十年も前に出版された琵琶湖のガイドブックには、この五目釣りという言葉がたくさん出てきます。しかし、この本にある五目釣りの風景はいまや見る影もありません。このかつての風景をどう評価し、どう取り戻していくのか。今を生きる我々に課せられた大きな課題です。


 今回は、別働隊が南湖でも駆除を行い、50センチをはじめとする大型のバスが駆除されました。また、ブルーギルも100尾以上が駆除され、合計44.5キロの成果となりました。そして、今日で累計駆除量1トンを達成いたしました。昨年より一ヶ月早い達成でです。4トンへの道のりはまだまだですが、目標に向けて突き進んでいきたいと思います。
いよいよ本格的に大型バスの季節が到来します。来月は、産卵バスを迎撃すべく、重点的な駆除活動を行っていきます。今回も終日奮闘いただいた皆さん、お疲れ様でした。

■ 駆除成果
参加人数
ブラックバス 93  36.8 kg
ブルーギル    104 7.7 kg

合計 197 44.5 kg

ブラックバス最長寸 52cm

在来魚
ナマズ   1尾
コイ    1尾
オイカワ  1尾
その他
カムルチー 1尾
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