今月も寒い日が続きます。この季節は寒さに強いブラックバスが駆除の中心となります。今回もブラックバスが集まるポイントで重点的な駆除を行いました。
今日も早朝大変冷え込み、気温はマイナス1℃を指していました。前回と同じポイントで竿を出しますが、アタリがありません。気温が高くなるまでしばらく様子を見ます。
|
|
|
十時を過ぎ、気温が上がりはじめると外来魚も活発に動きはじめました。15センチから20センチ代の小型のバスが前回同様釣れ始めます。食いが非常によいので、二本針釣法で狙ってみますと、ダブルヒットで釣り上がってきます。まるでこの辺り一帯のバスがこのせまいポイントに集まってきているかのようです。釣れ始めてからバッカンがいっぱいになっていく様子を時間ごとに並べてみました。真中と右の写真は、それぞれ2時間後、7時間後の様子です。いかにたくさんのバスがいるかがわかると思います。
|
|
冬場は外来魚の動きが不規則であり、また一箇所に集まる傾向があるので、そのポイントを見つけるためにはかなりの労力と経験を要します。これは一般の釣りと同じです。逆にいえば、ポイントさえ見つけられれば集中的に駆除を行うことができます。バスターズでは、効率のよい駆除のために普段からメンバーが交代で現地を偵察しています。いかに琵琶湖にたくさんの外来魚がいるとはいっても、年間でトン単位の駆除を行うためには緻密な情報収集が不可欠です。
今日も地元の中学生がきていました。元気に挨拶をしてくれます。前回同様、外来魚駆除
をレクチャーしますと、少しずつですが確実に上達しています。また今回初参加の高校生のメンバーが、たくさんのバスを駆除していました。物覚えのよい十代の頃から駆除を覚えれば、とても上達するはずです。また、この外来魚だらけ琵琶湖の現状を外からの情報ではなく、自らの目と肌で知ることができるでしょう。この調子で地元の自然を守っていって欲しいと思います。
|
|
|
午後からは風が強くなり、再び寒さもましてきました。それでも動物達は元気なようです。カワウがポイント近くにやってきました。水に潜ったかと思うと、猛然と水中を泳いでいきます。そして再び水面に上がってきた時には、どこに隠れていたのか、35センチほどはあると思われる大きなバスを咥えていました。それを丸呑みすると、満足げにどこかへと飛び去っていきました。カワウは糞害などで問題になっていますが、魚を取るのがうまく、外来魚の駆除には相当貢献していると思います。見ていますと、ほとんどかならずバスを食べています。そもそもカワウの大増殖の原因には餌となる魚の増加、すなわち外来魚の増加が深く関わっているように思います。バス・ギルの数が減れば、カワウの個体数も自然と落ち着くのではないでしょうか。このようにカワウは駆除仲間ともいえるのですが、魚を集めた場所を泳ぎ回り、ポイントをつぶしてしまうので、駆除中はちょっと困ったやつでもあります。
|
|
|
トビが、空から水面を狙って飛んでいました。浮いているバスを取ろうとしているようです。あまり成功率はよくないようですが、時折鉤爪で小型のバスを捕まえていくのが見えました。先月号でトビがバッカンのバスを狙っていたことを取り上げましたが、ちゃんと自力でも魚を取っているようです。
今回もいくつかの現場をメンバーで手分けして駆除を行いましたが、南湖をはじめ全体的にアタリがなく厳しい一日でした。一方で、今津の現場では数時間で10キロの成果をあげることができました。
|
|
|
今回も冷え込みの影響で大変厳しい一日でしたが、今津のメンバーの午後からの活躍でバスを中心に18キロ、500尾以上の成果をあげることができました。終日奮闘いただきました12名の皆さんお疲れ様でした。
|
■ 駆除成果 |
参加人数 |
|
12名 |
|
|
ブラックバス |
|
504尾 |
|
18.7kg |
ブルーギル |
|
5尾 |
|
0.2kg |
|
|
合計 |
|
509尾 |
|
18.9kg |
|
|