京都鴨川上流
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=== 外来魚バスターズ 定例駆除活動報告 2004年 1月号 ===


2004年 第1回定例駆除 1月11日 マキノ方面 報告担当:だいけん
  新しい年を迎え、また新たな目標に向けてのスタートです。今日も早朝から大変寒い日となりました。道中では小雪が舞い、山や畑には雪が白く積もっていました。

漁港についた時にはまだ他の釣り人はいませんでしたが、先客のカワウとカイツブリ達がいました。集まっている小バスを狙っているのでしょう。今年もたくさんのバス・ギルが待ち受けているようです。



 気温が非常に低いので、障害物付近を狙います。船の下を探ってみますが、なかなかアタリはありません。何カ所かポイントを変えてみますが、これもほとんど反応がありません。急に冷え込んだためにさすがにバスも活性が落ちています。
 8時頃になって早朝の寒さも少しずつやわらいでくると徐々にアタリがではじめます。20センチたらずの小型のバスです。今日は水が非常に澄んでいたので、同じようなサイズのバスが底近くで群れているのがみえます。この漁港にはわき水があるらしいポイントがあり、毎回そこで多くのバス・ギルが釣れますが、今日もそこの近くで一番たくさんバスが見られました。冬場は他の季節に比べて釣れるポイントが非常にせまくなってきます。こうしたごく限られた水温の安定している場所で、バスは冬場を過ごしているのかもしれません。一方のギルについては、冬場は北湖ではほとんど見られません。みな藻の中でこの寒い季節をやり過ごしていると考えられます。


 今日は昼を過ぎても、風が強くとても冷えました。ポイントによりますが、だいたい20センチ前後のバスがぽつりぽつりと釣れ、みなほぼこのサイズでした。今日はこの場所以外でも他のメンバーが駆除を行いましたが、ある漁港では30センチ以上の個体を相当数駆除していました。ここからは近い場所でしたが、かなりの差が見られます。このように冬場のバスの動きは特に不規則といえます。


 この現場では、冷え込みの影響もありますが、ここしばらくに比べるとアタリの出るペースがはっきりと落ちています。また、水底に見える群れの大きさも確実に小さくなっているのがわかります。秋頃からあきれるほどたくさん集まっていたバス・ギルの数が、ようやく減り始めたようです。昨年から数ヶ月に渡って重点的に駆除を行ってきた効果がでています。一カ所で一定の駆除を続けると、かならず外来魚の釣れる数が減少します。その後一定の期間が経つとまた群れが集まり始め、再び釣れはじめるというサイクルが見られます。この過程で、まず30センチ以上のバスや、20センチ以上のギルといった大型個体の割合が大きく減少します。これが初期に見られる駆除の効果です。その後個体数については一定の回復がありますが、はじめに比べて個体サイズが全体的に小型化します。また大型のバスが減るとそれまで見られなかった在来魚が出現しはじめるケースも多いです。バスターズがこれまで駆除を行ってきた場所では、このような状況が共通して見られます。

 これまでにご紹介してきたように、湖岸には本当にたくさんの外来魚がいます。単発的な駆除では十分な効果は到底望めません。駆除の効果を見るためには、このプロセスを根気強く継続していく必要があるのです。どれくらい規模の水域で、どの程度駆除すれば外来魚を抑制できるかについてもこの過程で明らかになっていくと思います。琵琶湖での駆除活動も今年で4年目に入ります。今年の外来魚の動向が注目されます。


 今回は、合計重量36キロ、駆除数500尾以上と大量のバスが駆除されました。冷え込みの影響もあり、小型のバスが大半を占めましたが30センチを超えるバスも見られました。ギルは、南湖では数匹が見られ、北湖では確認されませんでした。寒さの最も厳しい時期ですが、新たな目標の4トンに向けて本年も昨年以上に駆除活動を行っていきます。終日ご奮闘いただいた9名の皆さんご苦労さまでした。

■ 駆除成果
参加人数 9名
ブラックバス 544尾 36.5kg
ブルーギル       5尾    0.1kg

合計 549尾 36.6kg

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2004年 第2回定例駆除 - 1月25日 マキノ方面 報告担当:だいけん
 
 寒波の到来により前回同様、非常に寒い中での駆除となりました。早朝の京都の気温はマイナス2度でした。京都の深泥ヶ池は全面が凍結していたそうです。今日も厳しい状況が予想されます。
 まずは今津のポイントで駆除を開始しました。すでに到着していたメンバーが駆除を始めていましたが、アタリはないようです。日が昇ってからは少しずつアタリがではじめ、15センチほどのバスが釣れはじめましたが、釣れるペースはよくありません。冬場はその日によって、ポイントにいわば当たりはずれが大きい季節です。寒さの影響を考えて、今回は南へと移動することにしました。
 次に移動した場所ではアタリが全く見られませんでした。そこで、さらに移動し、昼すぎに志賀町のポイントに入ります。この場所は、例年ですとこの時期にはバサーがたくさん来ているはずですが、今日はほとんど見られません。湖岸には、季節はずれの外国人観光客が歩いていましたが、そちらの方が目立っていました。気温は低いものの天気はよい日なので、午後からはかなり気温が上がってきました。午前中はほとんど成果がなかったので、これからが勝負です。


 春頃から実績のあったポイントに竿を出してみます。ほどなくしてウキが消し込み、20センチほどのバスが釣りあがってきました。アタリが出るのはごくせまい範囲ですが、よいペースで釣り上がってきます。先月同様、冬場によく見られるパターンです。もしかすると、ここもわき水が出ているのかもしれません。二本針にしてみると、ダブルヒットしてきます。活性も高く、かなりの数のバスが集まっているようです。水底には、おそらく敷き詰めたようにバスがかたまっていることでしょう。メンバーがどんどんと釣り上げていくのを見て、たくさんの猫が集まってきました。また、バッカンに入っているバスを狙って、空からはトビが襲ってきました。彼らも自分で琵琶湖のバスを捕ってくれればよいのですが。


 今日は、外来魚を釣りに来ていた地元の中学生二人と出会いました。駆除に協力してくれるというので、その代わりに釣り方をレクチャーしました。なれない仕掛けにはじめは少し苦戦していましたが、二人ともみごとにバスを釣り上げました。地元の環境を守れるのは、やはり地元の市民であると思います。この二人を見ていて非常に心強く思いました。


 今日の志賀町での戦果は9キロでした。また湖東北湖方面では、別働隊が17キロの戦果をあげ、合計は26.4キロとなりました。南湖ではブルーギルも釣れています。駆除数は合計526尾と前回同様500尾以上の多数のバスが駆除されました。寒い季節はまだ続きますが、来月も越冬中のバスを中心に駆除を行っていきます。終日奮闘いただいた11名の皆さんご苦労さまでした。

■ 駆除成果
参加人数 11
ブラックバス 520  26.2 kg
ブルーギル    0.2 kg

合計 526 26.4 kg
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